ラジカセであれヘッドフォンであれPCスピーカーであれ、新しい再生機器を購入すると、棚のCDを片っ端から聴き返してみたり、未開拓のジャンルに手を出 して、未プッシュのツボを刺激してみるのが楽しみの一つ。正月に新スピーカーを導入してから、しばらくこのルーティンで自宅レコの二期作刈入れ&新米の刈 り取りを試みる日々でございます。そんな中でBurialのセカンド『Untrue』も、ダブステップ絡みの音源の再生テストを兼ねて、遅まきながらゲッ ト&リッスン。
ダ ブステップ周辺の音源はフロアで触れるチャンスがなかなかなく、唯一昨年春のDeep&Space@イエローでのフランソワKのDJセットにて体 感したくらい。FKさんのDJでのダブステップは、序盤戦のオーセンティック・ダブからジャングルに流れるプロセスに挿まれて、ウーハーブリブリな感覚が バッチリ記憶に残ったけれど、正直、ジャングルの〈亜種〉くらいにしか思わなかった。けれど、改めてBurial『Untrue』を聴いてみたら、ちょっ と印象が違う。もっとインドアで、初期WARPみたいな湿度感。でもって、数日後にBoards Of Canadaを掘り返して聴いていたら‥‥。
↑ は違う曲だけれど、95年発表の同アルバム『Twoism』の4曲目、“Base Free”という曲が正に〈ブリアル〉な鎮魂ブレイクビーツ。(ダブステップの音楽地図がリアルタイムでどう変化してるか分からないけど)UKダブ~ジャ ングルという通奏低音がスタンダードな中で、Burialにはもうちょっと色白オタク的な質感&余白…Mark Bell(LFO)やAuteche、それにBoards Of Canadaといった連中が95年くらいに醸し出していたニュアンス…をもっている気がしてきましたよ。New Waveも好きっぽいし。よく考えると、Rephlexが〈Grime〉ってコンピ・シリーズ出してた。煙たい系?‥‥って切り捨てちゃうと、身も蓋もナイっ すけど。(r.o.d)
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